神言会の神父から繰り返し性暴力

 「盾」とは相手の攻撃から身を守るための防具です。教会は誰を守るために「盾」を使っているのかという問いの一つです。

1ページ 「もしもしピチピチですか」
2ページ 長崎大司教区司祭が2.5億円流用
3ページ 長崎大司教区神父達のパワハラ
4ページ 長崎大司教区司祭の性暴力と高見三明大司教の発言
5ページ 神父の性虐待(日本)
6ページ 元信徒の女性1977年神父からの性虐待を訴える – 宮城
7ページ カトリック神父による性虐待を許さない会発足
8ページ 梅村横浜司教が聖堂建て替えで信徒に破門発言
9ページ 神言会の神父から繰り返し性暴力

「神父から繰り返し性暴力」 女性信者、修道会相手取り提訴へ

朝日新聞
2023.11.16
https://digital.asahi.com/articles/ASRCJ5401RBNUTIL01X.html

 女性は東京在住の60代の看護師。女性や代理人の弁護士によると、女性は2012年、子どものころに受けた性暴力について、当時通っていた長崎市内の教会の外国人神父に対し、「告解(こっかい)(ゆるしの秘跡)」で打ち明けた。すると、神父から「やり直しをしなければダメだ」などと言われ、霊的指導として17年末ごろまで繰り返し性交を強いられたという。

改「司祭から繰り返し性暴力」‐女性信者が神言会に損害賠償求める裁判始まる・第二回は3月11日、東京地裁の第606号法廷で。傍聴自由。

カトリック・あい
2024.1.23=2.24改
https://catholic-i.net/seitekigyakutai/%E3%83%BB%E3%80%8C%E5%8F%B8%E7%A5%AD%E3%81%8B%E3%82%89%E7%B9%B0%E3%82%8A%E8%BF%94%E3%81%97%E6%80%A7%E6%9A%B4%E5%8A%9B%E3%80%8D%E2%80%90%E5%A5%B3%E6%80%A7%E4%BF%A1%E8%80%85%E3%81%8C%E7%A5%9E%E8%A8%80/

 1月23日の審理には原告の田中時枝さん(東京教区信徒)と代理人の秋田一惠弁護士が出廷、被告の神言会とその代理人弁護士は文書提出のみで欠席のまま、今後の審理の進め方などについて裁判所側から意見を聞いた。

 代理人弁護士などの説明によると、田中さんは、子供時代に性的虐待を受け、トラウマに苦しみ続け、今から約十年前、50代になってようやく気持ちの整理がつき、当時在籍した長崎の教会で告解をした。ところが告解を聴いたチリ人で神言会士のバルカス・フロス・オズワルド・ザビエル神父から、教会の外の建物に連れて行かれ、性的暴行を受けたが、「逃げると殺される」という恐怖感から抵抗できず、4年半も繰り返され、回を重ねるごとに酷さが増した。

性暴力でカトリック修道会を提訴の女性、実名で被害訴え

朝日新聞
2024.01.23
https://digital.asahi.com/articles/ASS1R5VH9S1RUTIL02N.html

 神父からの性暴力を訴えたにもかかわらず適切な対応をとらなかったとしてカトリック神言修道会(名古屋市)を相手取って裁判を起こした信者の女性が23日、実名を明らかにして被害を訴えた。

 田中さんは「実名で話すことは、性暴力を受けて傷ついても立ち上がり、生きているという私の存在を証明することになる」と語った。

 一方、カトリック神言修道会の荒田啓示事務局長は取材に「(神父)本人は加害行為を否認している。訴訟は代理人と相談しながら進めていく」と答えた。

「人生を取り返したい」 神父から性被害受けた女性 救い求めた信仰で味わった絶望 長崎

長崎新聞
2024.02.27
https://www.nagasaki-np.co.jp/kijis/?kijiid=1135029537082442491

 性的虐待のトラウマ(心的外傷)や父の介護での心労が重なり、洗礼を受けたのは31歳のころ。40歳の時、夫の仕事の都合で長崎市に移住。市内の教会の早朝ミサへ通うようになった。長崎の信徒らの信仰深さに心を引かれたからだ。
 同じころ、看護の基礎知識を学び、症状の原因が10代のころの忌まわしい経験だと分かった。心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断され、克服には信頼できる人にトラウマの体験を話すことがいいと知った。

 カトリック長崎大司教区に被害を訴えたのは18年12月。神父が所属していたカトリック神言修道会(日本管区本部・名古屋市)が女性の訴えを受けて聞き取った際、神父は性交を否定。その間に辞職したという。女性は昨年11月、同修道会が適切な対応を取らなかったなどとして、3300万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴。同修道会側は請求棄却を求めて争う構えだ。

司祭による性暴力被害者が神言会に損害賠償求める裁判、東京地裁第二回口頭弁論を司祭、シスター、一般信徒50人が傍聴-被告側「『使用責任』は争わない」・次回は5月8日

カトリック・あい
2024.3.11
https://catholic-i.net/seitekigyakutai/%E3%83%BB%E5%8F%B8%E7%A5%AD%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E6%80%A7%E6%9A%B4%E5%8A%9B%E8%A2%AB%E5%AE%B3%E8%80%85%E3%81%8C%E7%A5%9E%E8%A8%80%E4%BC%9A%E3%81%AB%E6%90%8D%E5%AE%B3%E8%B3%A0%E5%84%9F%E6%B1%82/

 口頭弁論終了後、東京弁護士会館で原告と原告代理人弁護士が会見を開き、原告の田中さんが「一人で心細く悩み続け、自虐の念に駆られてきましたが、本物の信仰をもったたくさんの方が支援してくださり、ありがたく思っています」と参加者に感謝を宣べ、「神言会の責任で適切に対応してくれると思っていたが、裏切られ、失望し、心をさらに傷つけられました。神言会には説明責任を果たしてほしい」と訴えた。

「神父に従えば苦しみから救われる」と信じ続けた被害者女性が実名告白、カトリック教会のチリ人神父から受けた約5年間の「性暴力」と修道会の不道理

週刊女性PRIME
2024.03.15
https://www.jprime.jp/articles/-/31182

 聖職者による性暴力はこれまでも数々報道されているが、神を信じるまじめな信者が逆らえない構図があって悪質だ。

 また、田中さんが被害に遭った背景には、未成年のときに母の交際相手から受けた性的虐待も関係している。田中さんがつらい過去の経験から話してくれた。

 そんな中で救いを求めたのが信仰で、田中さんは長女を妊娠中の1991年に北海道の教会で洗礼を受けてカトリック信者になった。2000年に長崎に引っ越してからはカトリックの学びを深め毎日教会のミサに通うようになった。

「とにかく娘が死なないよう神父さんにお祈りをお願いしました。そのとき『告解(ゆるしの秘跡)』と呼ばれる儀式で、神父を通して悩みや苦しみを神様に話せば心が穏やかになれると言われたのです」

 映画やドラマでも教会での告解のシーンはよく描かれるので、イメージできる人も多いだろう。田中さんは、当時通っていた長崎の「カトリック西町教会」で、前出のチリ人神父に過去の性被害を打ち明け、救いを求めた。

「日本語を教えてほしいとか、健康診断を受けたいから泊まれる病院を探してほしいといった連絡があり、話をする機会が次第に増えていったのです。そして『苦しみから解放されるためにはやり直しをしなければならない』と言われ、霊的指導という目的で性交を強いられるようになりました」

 田中さんはまず長崎大司教区人権相談室に神父の性加害を訴え、その後、神父が所属する神言修道会に抗議を行った。修道会は神父の罪を認め、「聖職停止令」を交付。その理由は次のように明記されていた。

 しかし田中さんに大きな衝撃をもたらしたのが、その神父が再来日し、日本人の女性信者と結婚し、還俗して日本国内で生活していたという事実だ。修道会はそのことを知っていたにもかかわらず、田中さんには「チリに帰国したままだ」と伝えていたという。

 修道会は一度は神父の罪を認めながらも、朝日新聞の取材には「神父は性行為を否定していた」と回答している。さらに田中さんのことを「精神科に通っていて妄想がある」と書いた文書を神父たちに配るといった行為もしていた。

 田中さんは傷つき、苦しみながらも、信仰を捨てたわけではない。現在では自分と同じように聖職者から性暴力を受けた人たちが回復を目指す自助グループ「みのりの会」を主宰している。

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