COVID-19
もうすっかり遠い出来事になった感染症が爆発的に世に蔓延した時、たぶんそれをきっかけに存在感をあらわにした、それが伊東園だと勝手に思っています。大貧民の私にはそれまで旅館様などには縁がなく、安いビジネスホテルを探して移動したものです。
旅館というのは恐ろしいところで、宿泊料が一ヶ月の食費くらいだったりする魔の場所です。そこに「泊まる」という発想自体ありませんでした。それが COVID-19 蔓延の時「いゃ、そんなことしちゃだめだろ」とみんなが思った国が金をばらまいて、ただでさえ格安の伊東園が居酒屋にでも行くかのようなノリで食べ放題付きで宿泊できるという、地球に彗星がぶつかったくらいの事件が起きたのでした。
しかし、COVID-19 が流行している時に人が密集するバイキングを提供するホテルに行けてしまう人が集まる、治安が悪すぎますね。
2025.4 憧れのあの地へ
今回は伊豆熱川の伊東園に行って来ました。「熱川」は過去に何度か行こうとしたのですがなかなか行くことができなかった憧れ後です。予約キャンセルが理由なのはおいといて……。
予約したホテルの部屋が海がウリなのに部屋が山側、そして冷暖房施設なしで、銭湯は入り放題の一泊1000円。幽霊でもでなければ販売する意味のない部屋という趣ですが、レビューを読む限り長年貸しているようで、常連までいる始末。あえて泊まるべき部屋なのですが、予約日直前で倒産してしまいました。おしぃ
また、別のホテルに予約したのが倒産されてしまったこともあり、なかなか行けなかったのですが、ついに予約をしてしまいました「伊東園」。しかも8000円くらい。立地条件は、最寄り駅から徒歩で行くことを 1mm も考えてない車が高速で走る道がホテルの目の前というおそろしさ。そして2棟あるホテルと1棟あるホテル両方を買収して運用しているという、異様なまでの横に細長さ。ちなみに私が泊まった部屋はフロントから対角線上に一番遠いところでした。5人部屋で1人という幸せでした。ちなみに木製ハンガーには「ビューホテル」と書かれていました。ああ、買収される前はきっとその名だったのだね。
格安食べ放題の手腕
格安ホテルの格安夕食食べ放題と朝食食べ放題、もう「餌のように食え」としか思えない状況です。夕食は酒もビールや日本酒が飲み放題。どうなってんの? もう餌場です。みんな食えるだけ食っています。無論私も餌のごとくいただきました。
食べ放題を食べてみて気がついたのが、安い宿泊料で安い食べ放題を行うその手腕です。例えば寿司を食べます。4種類あったのですが、不味くはないのですがもうなんというか、「深夜になって突然寿司が食べたくなり、ファミマに行って買ってきた」寿司のレベルなんです。「食べたい、でもおかわりはいいかな」。焼きそばも少し食べると美味しいのですが、これを皿1枚分食せと言われれば厳しいような気がします。
不味くはないが物足りない。全体的にこの技を使っているようで、低価格の食材感。これはもう餌に食らいつく豚になるしかなりません。ええなりましたとも。食べ物をこの身に収まるまで徹底的に。しかしビールと地酒は美味しかったです。次に行く時は満腹ではなく泥酔狙いにしてみたいと思います。

