バナナとワニだけではなかった

新宿区改代町

 東京都の新宿にある「改代町(かいたいちょう)」という、近所の人でもその名を知らないかもしれない町があります。それはその面積があまりにも小さいからなのです。二丁目、一丁目という言葉は地名に入ってありません。その町は印刷業者が多く、私も印刷会社で1990年代中頃は働いていました。

 仕事の内容種類は沢山ありましたけど、そのなかに「バナナワニ園」の お客さん向けの月間ペラがありました。ペラというのは紙一枚だけでできた印刷物で、広報誌のようなものだったでしょうか。バナナとワニの組み合わせの意味がよくわからず、しかもワニの展示をしている珍しさから印象には残っていました。ちなみにバナナとワニの組み合わせはどちらも展示するのに日本の気候よりも温度が必要で、温泉の存在が都合良かったということだったのではないでしょうか。

ナメる

 訪れる前は、この施設はバナナがなって水槽にワニがいる程度の軽い認識でいました。名前が可愛らしいく、専門家が訪れるイメージはなく、その他に亀がいて、レッササーパンダがいて、フルーツパーラーがある。小さな敷地に楽しそうな施設がある、そう思ってました。

 しかし実際は異なりました。展示資料の豊富さは予想を超えるものでした。また分園は移動バスに乗り行く程度に少し離れた急勾配の続く地域に作られたため、体力の余裕がないと、かなり足が厳しいことになるかもしれません。また、人間とワニを隔てる柵も昭和の薫りが漂う雰囲気で、若干身の危険を感じなくもないですが、肝心のワニたちがのんびりとしているから、まぁ大丈夫なのでしょう。

 ワニの種類は想像以上に多く、場所が東京圏に近かったらもっとお客がはいったろうに、残念というほかありません。温泉様様というのがあるので仕方ないのです。

食物連鎖

 ワニに当然餌を与えるのですから、園内は食物連鎖の一環ではあるのです。バナナワニ園が配布しているパンフレット、もしくはウェブサイトで怖い写真を見つけてしまいました。ワニの餌にはニワトリを与えているようなのですが、写真に写る餌の形が人間の右手に見えてしまうのです。これに気がついてからワニを見る目が変わりました。ああ、私達はこうしてワニに食べられる側の存在なのだと。

引用出典元
熱川バナナワニ園
https://bananawani.jp/
2025.04.18

また行きたい

 バナナワニ園は結局のところ、特殊な動物園と植物園の合体施設といったところで、展示の種類は豊富で見ていて飽きません。

 分園の最後にあったフルーツパーラーはバナナワニ園で収穫したバナナを食べられるということもあり入ってみたかったのですが、泊まった旅館の夕食が食べ放題だったので諦めることにしました。次こそは、次こそは。

引用出典元
料理写真 : 熱川バナナワニ園分園フルーツパーラー – 伊豆熱川/喫茶店 | 食べログ
https://tabelog.com/shizuoka/A2205/A220503/22004277/dtlphotolst/1/smp2/
2025.04.18

歴史

  1. 1958.09.20 静岡県賀茂郡東伊豆町奈良本に開園
  2. 1971.03.01 分園が開園
  3. 1976.03.10 博物館法上の博物館に指定
  4. 1977.06.14 天皇皇后両陛下の行幸があった。
  5. 2012.08.02 公式キャラクターを決定
  6. 2018.07.25 公式キャラクターの名称を「熱川ばにお」に決定

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